今年もやってきた、#LOVEFONT Advent Calendar 2014 – Adventar。クリスマスまでカウントダウンしながら好きなフォントを語るアレです。
今年もこぞって登録しました。2年目。優さんありがとうございます！
前回は「Blush Script」という、結構メジャーな英字筆記体フォントをやりましたが、今年もメジャーな英字フォント、Cooper（クーパー）をやろうと思います。
クーパーっていったらミニクーパー思い出すんだけど、全然関係ない？いやちょっと似てる？丸い形とか…。
Cooperってどんな書体？
丸くてぽっちゃりしてて、正方形に収まりそうな書体です。思いっきり主観！！
Cooperの基本形、Blackタイプの書体。
Blackの他に、イタリック体（ななめ）もあるよ。
Cooperはアメリカのグラフィックデザイナー、オズワルド・ブルース・クーパーさんのデザイン。
1922年にリリースされました。
歴史結構古いですね。生誕から92年？ひいおじいちゃんレベルですね。
あれ…どっかで見たことある…
Cooperはメジャーなフォントです。どこかで見たことがある人も多いのでは。
Tシャツやお店などのロゴなどに使われているイメージです。
こんなところで発見！クーパーさん。
Superfly
Superfly公式サイト。ロゴや見出しがクーパーです。クーパーだらけです。
レインボーパークオフィシャル通販サイト
メゾピアノやポンポネットといった、人気の子供服ブランドのキャラクター雑貨を扱っている「Rainbow Park」。ロゴや見出しなどにクーパーが使われています。ポンポネットのロゴもクーパーですね。
Cher Website
エコバッグが有名なファッションブランドCher（シェル）のロゴ（黒い方）にイタリック体が使われています。
女子の知ってる率は高いかもしれないイメージ。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にある、ハピネスカフェの看板。
お店の感じもそうですが、ウキウキした感じのデザインに自然に溶け込むクーパーさん。
WC公式サイト
若槻千夏さんプロデュースのファッションブランド…だったはずが、若槻さんが退任して話題になったWC。
東北大震災のチャリティで作ったTシャツのロゴがクーパーでした。
このTシャツ、確かとっても売れたはず。
…あれ…ロゴばっかだわ…。
Cooperの好きなところ
万人受けする、ワクワクする書体
上にも挙げた通り、ブランドロゴや見出しなど、目を引く部分に使用されていることが多いクーパー。
目を引く部分に使われる書体は印象にも残ります。
Cooperは、一般的なゴシックや明朝体に比べて、丸っこくて個性的な書体。印象に残りやすい書体です。
発表から今まで、長年通して見出しやロゴなど大事な部分に使われてきた書体。
沢山の人に気に入られてきたのだろうなぁと思います。
字体も可愛らしく、ポップでワクワクする感じで、楽しいシーンを演出するのに使いやすい書体です。
加えて日本人はポップな書体好き…ほら創英角POP体とか…いやなんでもない…。
存在感がある
塗りの部分が多く、どっしりしているので、存在感があります。
ほんとロゴや見出し向きです。
小さくてもそれなりにはっきりと見えますが、あんまり小さすぎると穴が潰れてしまって、形も似通ってるし、文字の区別がつきづらくなっちゃうのが難点です…。
使う時は大きく使いたい。
色で遊べる
塗りの部分が多いということは、色を反映しやすいということでもあります。
コーポレートカラーやテーマカラーが決まってて、大きく出したい時とかに、Cooperにその色を使用すると、一気にそれっぽくなります。
あと、カラフルに着色しても、それが様になっちゃうところとかも面白い。
飾りにも使えますね。
なんだかスイーツっぽい。アイシングクッキー？みたいな。
女子ウケしそうです。
Cooperの悩みどころ
横幅に収まりきらない…
これが個人的には一番の問題。
ころんとして横幅がある書体なので、指定の幅に収まらないことが多々あります…。
指定の幅に収める場合、長体かけるか等倍縮小するか…になると思うのですが…
長体かけちゃうと、Cooperの可愛らしさが失われちゃう感じがして、ちょっと(´・ω・｀)ｼｮﾎﾞｰﾝってなります。
等倍縮小だと、今度は縦幅が結構余っちゃうんですよね…そして縮小率も大きくなりがちです。
先述したように、Cooperは小さくすると視認性が落ちる部分があるので…なるべく避けたいなぁと。
こういう場合の回避方法、私が見たところでは、長体かけてやり過ごしてるパターンが多いかな…と感じます。
他になんかいい方法ないかなー。
先に紹介した、WCのTシャツロゴなんかは、IとJAPANの細さが全然違います。
こういうことかと。このデザインは不自然感はあまりないかもしれませんが、言われるとちょっと気になるかも。
他のフォントの存在感が消える…？
Cooperの長所だと思うのですが、個性的な書体です。
しかしその個性ゆえに、一緒に使った他のフォントが…かすんで見える気がする…。
一番目立つのはCooperだと思います。
Cooper→見出し、他のフォント→本文、で使うのならば問題はないと思いますが、Cooperを本文、他のフォントを見出しとかに使うと効果が半減するかもしれません。
まぁ、そんなパターンはほとんどないと思いますが…。
Cooperよりももっと存在感の強いフォントを見出しに使えばいいんですが、それって多分すっごい画面がうるさくなりそうな気がして、未だ試したことがありません…。
Cooperの使いどころ
原点に戻るようですが、やっぱりロゴ向き。
そして飾り向き。
あとアメリカ向き。アメリカ生まれだし、アメリカっぽい。
Cooperの入手方法
CooperはAdobe Illustratorをインストール時に含まれているフォントの１つです。
正式名称はCooper Std。Illustratorをインストールすると、上記のBlackタイプ、Italicタイプ（Black Italicという表記）両方入ります。
他に、Adobeサイトなどで購入もできます（下記リンクはBlack、Italic別々になっています）。
Adobe Fonts – Cooper Black Std Regular
Adobe Fonts – Cooper Black Std Italic
Cooperを人にたとえると
孤高のビジネスマンフォント「Gotham」 #LOVEFONT – WEBCRE8.jp
1日目の優さんの「Gotham」が「孤高のビジネスマン」であれば…Cooperは…
「お菓子大好きで白髪でメガネでオーバーオールでいつもニコニコしててぽっちゃりした初老のおっさん」ですね。
カーネルサンダースとジャムおじさんを足して2で割ってそこに石塚英彦を入れたような感じです。
どんなだよ！！「カーネルサンダースとジャムおじさんを足して2で割ってそこに石塚英彦を入れたような感じのフォントを使いたいです」って客先で言えないよ！！
それでもCooperが好きです。
#LOVEFONT Advent Calendar 2014 – Adventarはまだまだ続きます。今後の記事も楽しみにしています( ´∀｀)♪
それでは！Have a nice design！！
